指標の発表がチャートに刻まれる理由
雇用や物価といった経済指標は、今後の金利や景気に対する市場の期待を変えます。期待が変わると株価指数、国債利回り、ドルがほぼ同時に動き、チャートには短い時間に長い足が現れます。ふだんと違う大きな足が特定の時刻に集まっていたら、その時刻に何の発表があったかをまず確かめる習慣をつけるとよいでしょう。理由を知らずに大きな足を見ると、トレンドが変わったと勘違いしやすくなります。
米国の雇用・物価指標は多くが通常取引の前、東部時間午前8時30分に出ます。韓国時間への直し方と、発表前後のチャートの読み方をまとめます。
雇用や物価といった経済指標は、今後の金利や景気に対する市場の期待を変えます。期待が変わると株価指数、国債利回り、ドルがほぼ同時に動き、チャートには短い時間に長い足が現れます。ふだんと違う大きな足が特定の時刻に集まっていたら、その時刻に何の発表があったかをまず確かめる習慣をつけるとよいでしょう。理由を知らずに大きな足を見ると、トレンドが変わったと勘違いしやすくなります。
米国労働省の統計局が出す雇用統計と消費者物価指数は、ふつう東部時間午前8時30分に公表されます。通常取引が始まる1時間前なので、発表への最初の反応はプレマーケットと指数先物のチャートに先に表れます。韓国と米国東部の時差は夏時間によって13時間か14時間なので、韓国時間も1時間ずつ変わります。
すべての指標が同じ重さで扱われるわけではありません。その時々に市場が何を心配しているかで、注目される指標が変わります。以下はよく話題にのぼる指標です。
発表の直前は結果を待って取引が減り、価格が狭い範囲を行き来することが多くなります。発表の直後は短い分足に上下の長いヒゲがついた足が出やすく、最初の動きが数分で打ち消されることもあります。市場は発表された数字そのものより、事前に予想されていた値との差に反応するという点が大切です。良い数字が出たのに指数が下がることがあるのはこのためです。最初の数分の分足よりも、通常取引が始まってからの流れとその日の日足がどう終わるかを合わせて見るほうが落ち着いて判断できます。
指標発表の影響は一つのチャートだけに表れるわけではありません。複数の資産を並べて見ると、市場が発表をどう受け止めたかがよりよくわかります。
発表の日程を正確に知らないと、大きな足の意味を読み違えます。政府の事情で発表が延期されたり、前月の数値が後から改定されたりすることもあるので、発表当日の数字だけで結論を出すと外れやすくなります。夏時間の切り替え週に時刻を1時間取り違える失敗や、米国の日付と韓国の日付を混同する失敗もよくあります。発表直後の数分の動きを見て慌てて注文すると、板が薄いために思ったより不利な価格で約定することがあります。
世界時計のツールでニューヨークの現在時刻とソウルとの時差を確かめれば、夏時間かどうかを自分で計算する必要がありません。世界の株式市場・為替を一覧するツールは、主要指数とともに米国債利回り、為替、変動性指数の現在値と前日比を一画面に表示するので、発表後に複数の資産がどう動いたかを比べるのに向いています。売買シグナルのツールは日足ベースの指標を表示するので、発表当日の騒ぎが落ち着いてから流れを見直すときに使えます。相場は遅れることがあります。
この記事は経済指標の発表とチャートの関係を概念として説明したもので、投資助言ではありません。発表の日付と時刻は変わることがあるので、必ず発表機関の公式日程を確認してください。発表直後は価格が大きく揺れ、約定が不利になりやすいため、指標の結果を当てにいく売買には特に注意が必要です。投資判断とその結果の責任はご自身にあります。
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